YRC1000 定期点検チェックリスト
日常点検を怠ると、コントローラの寿命が短くなったり予期しない停止の原因になったりします。YRC1000 制御盤で確認すべき項目と頻度をまとめます。
点検スケジュール
| 項目 | 確認内容 | 頻度 |
|---|---|---|
| 制御盤の扉 | 完全に閉まり、ロックされている | 毎日 |
| 扉のシール | すき間や損傷がない | 毎月 |
| 背面ダクトファン | 回転している(サーボ ON 時) | 毎月 |
| 非常停止ボタン | 押すとサーボが切れる | 毎日 |
| イネーブルスイッチ | 教示モードで正しく動作する | 使用時 |
| メモリバッテリ | 「メモリバッテリ低下」の表示がない | アラーム発生時 |
| 電源電圧 | 仕様範囲内 | 使用前 |
| ブレーカの引込線 | 緩み・断線・脱落がない | 使用前 |
| 制御盤ケーブル | ねじれや外れがない | 毎日 |
| 熱交換器ファン | 回転している | 毎月 |
| エアフィルタ | 目詰まりやほこりがない | 必要に応じて(最低月 1 回) |
主な項目の補足
密閉構造。 YRC1000 はオイルミストの侵入を防ぐ密閉構造なので、停止中も扉は閉めておきます。開ける前に主電源を切り、内部が汚れていないか確認してください。ひどい汚れはシール不良のサインです。
ファンとフィルタ。 熱交換器のファンは電源 ON 中、背面ダクトファンはサーボ ON 中に回ります。吸気口・排気口で風を確認します。汚れたフィルタはエアブローで清掃し、落ちなければぬるま湯(約 40 °C)で洗って完全に乾かすか交換します。電源ユニットの冷却ファン停止のメッセージが出たら、早めに点検・交換してください。
イネーブルスイッチの確認。 教示モードで[サーボオンレディ]を押す(ランプが点滅)。軽く握るとサーボが入り、強く握るか離すと切れれば正常です。ランプが点かない場合は、非常停止ボタン、外部非常停止入力、重故障アラームの有無を確認します。
電源電圧。 主ブレーカの端子間電圧をテスタで測定します。定格(機種により 200~240 V、380~440 V、380~480 V)の +10 % / −15 % が許容範囲です。S 相接地の 200 V 機では、S 相と大地間はほぼ 0 V になります。
警告
ファン点検で扉を開けた状態でも、盤内には 200~480 VAC がかかっています。通電中は内部のユニットに絶対に触れないでください。
出典:YASKAWA マニュアル RE-CHO-A114 に基づく。